我が家のカンモ君☆ときどき緘動

場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)の息子との日々を綴るblogです。

年中発表会

2学期はイベント盛りだくさんで、次から次へと試練を与えられている状態です。
12月は発表会。
去年はダンスは踊れず、位置移動のみできました。
暗唱や鍵盤ハーモニカなどは、思いの外できていたように思います。

今年のダンスはなんだかお気に入りの様子。
家でも振り付けを見せてくれたりしました。
幼稚園の練習では、人前で踊る事を何度も行い慣らすという対策をしてくれました。
これには本当に本当に感謝しています。

それでもやっぱり、不安しかありませんでした。
緊張と不安とで胸が爆発しそうになります。
無事に踊れるイメージが溢れる度にそれを打ち消します。
期待してしまうと、出来なかったときの落胆が相当なものになってしまうので、いつも過度な期待をしないようにと繰り返し思います。
それでも、もしカンモ君が無事に踊れたら、どんな気持ちなんだろう?と考えてしまうのです。

幕が開き音楽が流れ、子どもたちがステージに走ってきます。
カンモ君も楽しそうに笑いながら走ってきました。
緊張している様子もなく、ちょっと照れ臭さはあるものの、笑顔で踊っていました。
今までで一番、感動しました。
我慢してもしきれず、身体が震え、嗚咽混じりの大号泣。
本当に夢のようでした。
何度も何度も思い描いていたことが現実となり、何度も何度も想像しないようにと打ち消してきた気持ちが、こんな気持ちなんだと感じました。
イベントは辛くて苦しいことが多かったのですが、純粋に感動し喜べるようになってきたことが幸せで堪りません。

出だしのダンスが最高の出来で、その後の歌や鍵盤ハーモニカもとても良く出来ていました。
歌は口パクだなとわかる部分もありましたが(笑)
でも「声を出さなくても、大きなお口は開けるんだよ」と伝えたことはきちんと守り、誰が見ても口を動かしているとわかる位に頑張っていたので完璧です‼

今まではカンモ君が「見られたら恥ずかしいから見ないで」と言っていたので、イベントは全て隠れながら見ている状況でした。
しかし臨床心理士の先生に、見てもいいかは聞かず、親が見るのが当たり前の状況にしていきましょうと言われ、今回から堂々と見に行きました。
それもあり、年中の発表会はより特別な感情が沸き上がってきたのかもしれません。

実際終わってみると、なんでもっと近くでビデオ撮ってくれなかったの?と言われました。
最前列に撮影場所が確保されているのですが、プレッシャーをかけてしまうかなと思い、少し後ろで撮影したのですが、私たちが考える程、カンモ君は気にしていないのかもしれません。