我が家のカンモ君☆ときどき緘動

場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)の息子との日々を綴るblogです。

最高の思い出になった運動会 1

幼稚園生活の中で、一番の思い出が年長の運動会のリレーでした。
これはカンモ君も同じだそうです。
なので、この時の事を書くのは特別な思い入れがあります。

年少の時にはちゃんとできたのはバルーンだけでした。
年中の時には入退場とかけっこ、最後のダンスができました。
毎年泣いてしまい、全部できた事はありません。

この年は和太鼓の練習が早くから始まり、カンモ君は大きい太鼓がやりたいとずっと言っていました。
大きい声を出してピシッとやらないと、大きな太鼓には選ばれないので、親としては頑張れと応援するしかなく…。

しかし、見事に大きな太鼓に選ばれたのです‼︎
一番後ろで台の上に乗ります。
退場の時には一人で太鼓を叩き、みんなが退場したら「ハッ」と掛け声をかけてポーズをとるのです。
運動会本番まで、気付くと手で足を叩きながら太鼓の練習をしていました。
幼稚園でも先生がかなり厳しく、泣き出してしまう子もいるくらいの熱の入れようでした。

ほかの種目も練習が始まり、すべてが順調でした。
かけっこは絶対に1位がとれると自信満々でした。
跳び箱では一番高い7段に選ばれました。

そしてクラス対抗リレー。
順番を決める時に2位になってしまったらしく、アンカーになれませんでした。
しかし実際にリレーの練習をしてみると、カンモ君をアンカーにするといい成績がとれると先生から連絡がありました。
「カンモ君をアンカーにしたいです。というか、アンカーにします‼︎私はカンモ君を信じています。」
との先生の力強い言葉。
今でも忘れられません。

先生の中でも大変な葛藤があったと思います。
練習ではできていても、本番ではどうなるか…。
かけっこには自信があると言っても、運動会一番のメイン。
大盛り上がりで大歓声のプレッシャーの中、本当に走ることができるのか…。
親としては不安と期待とが入り混じった気持ちでした。
これが成功したら、カンモ君にとってすごくすごくプラスになるのではないかと思いました。
先生の言葉が嬉しくて、本当に感謝しかありません。

カンモ君がリレーの話をする時は本当に楽しそうで、本人には何の不安もないように見えました。
その姿を見て、当日までカンモ君のモチベーションをあげ、とにかく褒めて自信をつけさせようと思いました。

カンモ君がリレーのアンカーだなんて、こんな夢みたいな事が起こり、現実味がなくてふわふわした気持ちでした。
「きっと大丈夫」人に言われたら嫌だった言葉のはずなのに、自分で何度も口にしていました。