我が家のカンモ君☆ときどき緘動

場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)の息子との日々を綴るblogです。

~校庭に東風吹いて~

~校庭に東風吹いて~場面緘黙症のことに触れられているお話しです。
来年、映画を観られる事になり、原作本を買ってみました。
ずっと読みたいと思っていたのですが、場面緘黙症が世間でどういう風に認識されているのかなど、色々と考えてしまうと読み始めるまでに勇気がいりました。
まだまだ触りの数ページしか読んでいませんが、感情移入してしまい胸が苦しくなります。

カンモ君はだいぶ成長してきましたが、幼稚園に行き始めた時には教室に入るのも一苦労。
みんなの傍には行けず、教室の隅っこでジッと座っているだけ。
オヤツも給食も水すら口に出来ず、トイレにさえ動けませんでした。
そんな頃を思い出してしまいました。
あの時が一番辛かったかもしれません。
本人も相当辛かったに違いありません。
どんな気持ちだったのだろうと考えるだけで、いまだに涙が出てきます。

家族で何かのイベントに行っても、食べたい物があっても固まってしまい反応出来ないので、場面緘黙症だと気付く前は「なんで?」とイライラしてしまっていました。
親でさえそんな気持ちになってしまうのだから、場面緘黙症の子供達と接する先生や周りの人の気持ちもわからなくはないです。

もっともっと場面緘黙症の研究が進んで、世間の人にもきちんと理解して欲しいなと思います。
…理解して欲しいとは違うかな。
助けを求められる場所を増やして欲しい。
どうしたらいいのか、明確な方法が知りたい。
とにかく助けて欲しいんですよね。

私は環境に恵まれていて、不定期ですが場面緘黙症の保護者の方とお会いできる機会があります。
すごくすごく、精神的に助けられています。
私の周りでカンモ君が場面緘黙症と知っているのは、家族と私の両親、幼稚園と療育関係の方だけです。
誰にも話していません。
話せません。
だからこそ、時々同じ想いをしている場面緘黙症の保護者の方たちに会うと、色々な話をして、時には泣いて、時には共感して…そんな時間がとても支えになっています。

だから思うのです。
一人で悩んでいる人はいないかな…と。
先の見えない中、頑張り続けるのって本当に大変な事ですよね。
息子の記録の為にひっそりと書き始めたこのblogですが、有り難いことに気付いたら想像以上の方の目に留まっていたようです。
我が家のカンモ君も一つの例として、そして一緒に頑張っている仲間として、少しでも参考になったらいいなと思います。

それでは、本の続きを読んでみます(^-^)